天ぷらを食べた。

東急田園都市線宮崎台駅徒歩2〜3分。
美かさ
夜の部は、おまかせのみ、完全予約の二回転のみ(17:30と19:30)。
カウンターで目の前で「美かさ」のご主人がさばき、一素材ごと揚げたてを置いてくれる。
塩とゆずと天つゆのうち、これとこれをつけて、とその度にご指南。

海老、きす、イカ、とうもろこし、アスパラ、蓮根、どれも見事な揚げ具合。これは旨い。
日本酒(影虎⇒大信州)が進む。

その日はラッキーなことにギンポ(銀宝とも書く)が出てまいりました。
活きているのを目の前でさばく。五寸釘みたいなので眼の辺りを突き刺してまな板に固定し、包丁でビーッと一息に皮を剥いでいく。手さばきに見とれてしまいます。
ご主人の言によれば、季節的にも年に2週間くらい(!)に限定されてしまうということもあり、また、東京湾でとれ、一日20尾くらいしか市場に出ないらしい。

市場魚貝類図鑑」によると、

本種の天ぷらは、なかなか食べられない。まず入荷が少ないのと、扱える天ぷら職人が少ないのと、これが相乗効果を産み出している。しかし稀に巡り会ったときのうまさは格別。小骨というか不規則に入っている骨を切り、歯に触らぬように処理がされて大振りの揚げ鍋を泳いだばかりを食べるのがいい。さくっとした身にじわりと上品な脂が染み出してくる。これを時間をおくとまるで美味しくなくなる。

とのこと。

とすると、ギンポに負けず劣らず、「美かさ」のご主人も、かなりの希少価値なのでは。

お値段は結構張るらしいのだが、その日は遅い僕への誕生日プレゼントということで、家内のお財布からお勘定。聞かないでおいた。